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「ありがとう、レオン。大好き」
「俺もだよ。俺だけのお姫さま」
レオンはとろけるように甘い黄金の瞳を細めて私を見つめてから、そっと私の額にキスを落とした。
「れ、レオン!?」
熱っぽい体が、さらに熱くなる。
額から唇を離したレオンの顔がすぐ側にある。痛いくらいに早鐘打つ心臓がレオンに伝わってしまわないか心配だ。
色っぽくニコリと微笑むレオンから目が離せないでいると、レオンがそっと小声で囁いた。
「…風邪は人に移せばすぐに治るらしいよ」
「へ?」
今度は、気の抜けた声を上げる私の頬にレオンのキスが落とされた。
そのあと私とレオンは見つめ合って、先程涙を拭ってくれた手が私の後頭部に添えられる。
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