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慌てるルーカス様と怒れるレオンたちをぼんやりと眺めていると、青褪めた顔をしたソフィがボソリと呟く。
「……ストーカーだ…」
「? ソフィ、『すとーかー』って?」
ソフィがこちらに目を向ける。心なしか焦点が合っていないような気がする…。
「…特定の、好意を抱いた人に対して、異常に執着する人のことです…」
ソフィの説明を聞いて、ゾクリと背筋に悪寒が走った。それと同時に、セドリック殿下が脳裏に浮かぶ。
「…や、『ヤンデレ』とはどう違うの…?」
「なんて言うか、ヤンデレが行き過ぎるとストーカーになるというか…その…上手く説明は出来ませんが……」
ソフィは険しい顔で続ける。
「ストーカーは…相手を支配したいがために付き纏い、監視し、詮索します」
「そ、そのストーカー予備軍が、私を…?」
「……私のお嬢様が、ストーカー被害に…うぅっ…」
私とソフィに危機感が芽生えた瞬間だった。
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