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「俺とソフィはデート中なんだ」
「だぁあー! やっぱりか!」
「で、ででデー!?」
ソフィの代わりにマイケルさんがニコリと笑って答えてくれた。…なぜ当の本人のソフィが驚いているのか不思議ではあるが。しかも、驚き方が独特で面白いし。
そんな中マイケルさんは、照れているのか顔をほんのり赤らめるソフィの肩を抱いてみせる始末。
なるほど。僕は今すぐに頭を抱えたくなったが、内心だけで留めておいた。
「…そうなんだ。ところで二人はどこで出会ったの? ソフィも秘密にするなんて、教えてくれても良かったのに」
そうすれば、ソフィとマイケルさんが恋仲になる前にどうにか対処できたかもしれないのに。
「え、いや、そのぉ、だからぁ」
「シャロンお嬢様が俺の書いた記事を、光栄にも気に入ってくださって…その繋がりから俺とソフィは出会ったんだ」
「ああ…なるほど、ね」
まごまごと少女のような照れ顔をするソフィの代わりにハキハキと答えるマイケルさん。
にしてもソフィ、君はこういった男がタイプなの? シモン様と全然違うタイプじゃないか!
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