源氏物語のキャラでオンライン飲み会

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「えー、では時間になりましたので、オンライン飲み会を始めたいと思います。現在、メンバーは予定の半分以下、3人しかいませんが…皆さん後で来ると思います。まずは自己紹介から!司会の紫の上です。よろしくお願いします」 「マイハニー、久しぶりだね✨ 画面越しとはいえ会えて嬉しいなあ✨ 光源氏です✨ 今日はよろしくお願いしますね✨」 「私もお会いできて嬉しいですー(棒) 次は浮舟さん、どうぞ〜」 「…浮舟です。…初めましてです…今日はかなり緊張してます。…よ、よろしくお願いいたします。」 「はじめまして✨ 浮舟さんとは初対面ですね✨」 「あ、はい…私は宇治十帖でしか登場しませんからね…」 「是非お会いしたいと前から思っていました✨ 画面越しとはいえお話しできて嬉しいです✨」 「浮舟さんの宇治十帖のマル秘話とか聞きたいですね」 「…私も、源氏物語の前半のエピソードとかを聞かせていただけたらなあと思います…けっこう気になります…」 「では、源氏物語の前半のおさらいから始めましょうか。ちなみに浮舟さんは、私と源氏様が夫婦ってことをご存知ですか?」 「あ、はい、噂で聞いていました。…そうだ!お二人はどのように出逢われたのですか?」 「………」 「私がハニーを邸に招いたんだよ✨」 「と、言いますと…?」 「あれは…とある春の日の出来事でした✨ 私が療養のために北山を訪れていた時のことです✨ たまたま歩いていると山の中に庵を見つけまして✨ そっと覗いてみると、幼くて可愛い美少女が居たのです✨ 私は一目惚れしました✨ ああなんて美しい!どうしてもこの子と結婚したい!ただそれだけの思いで少女を自邸にお連れしました✨ 数年後に夫婦となり、生涯を共に過ごしたのです✨」 「つまり、覗き→ストーカー→誘拐→レ◯プ ということなのです(怒)」 「うわぁ……(引)」 「な、ハニーは私のことをそんな風に思っていたのかい!?✨」 「まあ、誘拐された当時の私は少女というより幼女でしたからね。急に現れた見知らぬロリコンに誘拐された、という認識です。今振り返ると、こいつヤバいなと思いますよ(憎)」 「私は別に幼女趣味ではないよ✨ ただ好きになった人が幼女だっただけさ✨」 「ソウデスカー。あ!誰か来たみたいです!こんばんは〜、聞こえますか?」 「こんばんは、葵の上です。」 「葵の上さん、お久しぶりですね✨ お元気そうでなによりです✨」 「源氏様こそ、夫婦仲睦まじいようで何よりだわ。お兄様経由で色々聞いているのよ。例えば須磨での行いとか」 「ウッ…✨(汗)」 「……」 「…???」 「まあいいわ、それよりも先程は何の話をされていたのかしら?」 「源氏物語の前半をおさらいしていたんです✨」 「いいえ、クソくそロリコン源氏様についてです」 「…ふふっ。あ、笑っちゃった…(小声)」 「へぇ、源氏様はロリコンだったの?」 「はい、幼女を誘拐して自分好みの理想的な妻に育てようとしました」 「すべては愛だよ✨」 「私は源氏様に愛されたことなんてないからよく分からないけど。取り敢えず気持ち悪いわね」 「ガーン✨ 私は葵の上さんを愛していなかったわけではないよ✨ ただプライドが邪魔をしてお互い素直になれなかっただけさ✨ 実際、君が生霊に苦しめられた時の無防備な姿に惹かれたよ✨ あの時は心が通じ合ったね✨」 「全く覚えていませんわ。源氏様が通じ合ったのは私ではなく、私に取り憑いた霊ではなくて?」 「そんな筈は…✨(落胆)」 「あ、また誰か来たようです!こんばんは〜」 「こんばんは。遅れてごめんなさいね。六条御息所です。よろしくお願いします」 「お久しぶりです、御息所さん。そしてナイスタイミングです」 「あら、何のお話をされていたの?」 「源氏様が心を通わせたのは葵の上さん自身か!葵の上さんに取り憑いた御息所さんか!です」 「…まあ、私には何のことだかサッパリ…(微笑み)」 「…これって 葵の上さんと六条御息所さんのどちらを選んでも修羅場になるのでは…(小声)」
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