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4 やよい軒とかつや
丸亀製麺での約束の時間まで、あと1時間程度だ。
ここから5分も歩けば丸亀製麺には到着する。
もう少し、このドトールに居ることにするか。
氷の溶けきったアイスコーヒーだけであと1時間粘るもの流石に気が引けるので、女が残していった食器を返しに行きがてら、タピオカミルクティを注文して席に戻る。
ムニュムニュした食感のタピオカを噛み締めつつ、
俺はぼんやりと先程のやり取りを思い出す。
そして思う。
相変わらずだな、と。
「相変わらず」とは、あの女の何とも言えぬ
複雑な態度のことだ。
不遜で理不尽に振る舞うかと思えば、
何処か哀しげな雰囲気を纏わせつつ思索に没入する。そうかと思えば気弱で不安そうな態度を示したり、
はたまた四角四面と言ってもいい態度を見せたりもする。
そして、世慣れた風に振る舞いながらも、
誘いめいた言動に対しては動揺した態度を示したりもする。
複雑であり、そして一貫性がない。
それが女の態度に対する俺の印象だ。
スマホへのメッセージも含め、先程の1時間程度の
さほど長くないやり取りの中で見せた態度は
まさにそうだったし、そして、これまでもそうだった。
ふと、先日の出来事を思い出してみる。
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