五章

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***  宝珠国の国境の街に首都から増援隊が来るまで、青藍と大麒は支援を続けた。 「もう来なくていいぞー、大麒。こっちは大丈夫だから」  崩れた関所まで見送りに来てくれた朔将軍が、しっしと手を振る。大麒は朔将軍の素っ気ない態度に苦笑をすると、 「復興、頑張れよ」  と言った。 「そっちもな」 「ああ」   朔将軍が手を差し出し、二人は握手をした。双熹は既に帝都へと帰っている。青藍は大麒と並んで馬に跨がると、宝珠国の国境を後にした。 
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