失望

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失望

 テストが終わり俺と佳奈の交際が始まった。俺は女の子との交際経験が全くなかったが佳奈がリードしてくれた。俺はこんなに心が温かくなったことがなかった。 「マサヒロ君。佳奈たちが付き合っていることはクラスでは内緒ね。」 「わかった。」 俺はクラスで陰キャだったのでクラスにばれるのは嫌だったので好都合だ。でも佳奈はなぜ隠すのかわからなかった。  佳奈との交際が始まり一か月がたったある日、教室の後ろで陽キャが固まって集まっていた。そこには佳奈もいた。佳奈たちの会話は俺にも聞こえた。 「佳奈。あの罰ゲームどうなった?」 「やっと一か月ってとこかな。」 1か月?なんのことだろうか。俺は少し嫌な予感がした。 「あの陰キャと付き合うのはきついだろ?」 「まあ罰ゲームだしやるしかないよね。こんな陰キャと付き合うとかもうやだ。」 俺はここで気づいた。彼女の罰ゲームが俺と付き合うということ。 「うそこく」 だということに。  俺は放課後すぐに帰宅した。正直かなりメンタルにきた。あんなにやさしく接してくれたのに嘘だったなんて。もうどう表現したらいいかわからない。これから先、一生人間を信用できなくなってしまうような出来事に遭ってしまった。もうどうでもいい。俺の人生の歯車が一気にくるってしまったから。これからこの歯車を修復するのはもう不可能だ。    俺はこの出来事以降、俺は学校に行かなくなった。それ以前に自分の部屋から出ることができなくなってしまった。学校側はすぐに中退にならないようにいろいろ対応してくれて高校3年生までやめることはなかった。そして俺は高校を卒業できた。クラスメートと会わずに。
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