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何故視線を感じるのか分らなかったが、大学の門をくぐってある人にあったらその謎が解けた。
「おー、快と岳じゃないか。入学おめでとう。」
「あっ、颯太先輩。おはようございます。偶然すっね。」
「おはようございます。お久しぶりです。」
まさかこんなに早く颯太先輩に会えるとは思っていなかったので、心の準備でができておらず心臓が早鐘をうっている。
顔も暑くなってきて、真っ赤になってしまっている気がして、慌てて頬に手をあてる。
「お前達、めちゃくちゃ目立ってるぞ。背が高いし、イケメンに美女が揃って歩いてるからな。視線を感じないか?」
「全然視線なんか感じないっすよ。颯太先輩の勘違いじゃないですか。」
隣で岳が呑気なことを言っている。
私は美女という言葉を聞いて更に体温が上昇し、心臓が暴れ狂っている。
まさか先輩が私のことを美女と言ってくれるとは思いもしなかった。
「初めまして。岳と快とは同じ高校で今井と言います。俺もこの大学で経済学部に入学します。これからよろしくお願いします。」
急に優斗が話に割り込んでくる。
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