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「おう、快。お疲れ。流石に聞きっぱなしは疲れるな。ところで隣の美人さんはどなた?」
「太田舞といいます。快と同じ学部で仲良くなったので、部活見学に同席させて頂きます。」
まさかのごちごちに緊張した挨拶に思わず吹き出してしまう。
そんな私を見て気を悪くしたのか舞が睨んでくる。
「ごめん、ごめん。岳、同じ学部で仲良くなったの。部活見学を誘ったから一緒に行くね。」
「こんな美人さんと一緒に行くとなると俺は緊張しちゃうな。」
と鼻の下が伸びっぱなしの岳と3人でバスケ部のブースに向かう。
颯太先輩に再び会うと思うと、心臓がバクバクしてくる。
「颯太せんぱーい。」
颯太先輩を見つけると岳が走り寄る。
「おお二人共来てくれたか。入部するってことでいいよな。」
「来た早々なんすか。入部するつもり満々ですけどね。」
相変わらずカッコイイ先輩を直視できず、心臓よ静まれと思いながら、
「私も入部します。」と颯太先輩をちらっと見る。
「二人共、バスケ部へようこそ。」
颯太先輩は言いながら入部届を手渡しながら、舞の方を見る。
「こちらの方は?」
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