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「相変わらず自分の思ったことを口にする男だね。」
と私が呆れて岳に言う。
「岳君も選択授業一緒に受ける?選択授業は学部関係ないって先輩が言ってたよね?」
舞が岳に向かって話しかけると、これまた分かり易い程に喜んでいる岳が
「一緒に受けさせてもらうよ。一緒だと試験の時も心強いし。優斗も誘う?」
「帰り優斗と約束してたから、今から呼び出してみる。第一食堂でいいよね?」
「先輩おすすめの味噌煮込みうどん食べようぜ。」
「舞、今日朝一緒にいた茶髪の方も一緒に授業受けてもいい?」
「もちろんいいよ。仲間が多い方が試験の時心強いし。」
舞も了承してくれたので、優斗に電話をかける。直ぐに優斗は電話に出た。
「部活の入部届終わったから、今から第一食堂で選択授業決めようと思うんだけど、優斗もこない?」
「分かった。今から行くわ。」
とだけ言うとブツっと電話が切れる。
「優斗来るって。第一食堂で待ち合わせ。」
そうと決まれば、疲れきった体と心は味噌煮込みうどんのことしか考えられなくなり、3人で第一食堂に向かった。
食堂に着くと入り口で優斗が待っている。
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