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明日部活に行くのが楽しみになる。
「さぁ、そろそろ行くか。今日は身も心もくたくただからな。」
と優斗が話を遮って立ち上がる。
確かに疲れていたので、優斗の後に続く。
みんなで食器を返して、帰り道に行く。
岳とは違う路線なので、駅でバイバイした。
偶然にも岳と舞が同じ方向だったので、2人で一緒に帰って行った。
あの二人が付き合えばいいのになーとぼんやりと考えていると、
「颯太先輩に頭撫でられたのか?」
いきなり優斗が話掛けてくる。
「撫でられたというか、犬扱いされたというか。」
と曖昧な回答をすると気に入らなかったのか
「お前、簡単に触らせるなよ。軽い女だと思われるぞ。」
「颯太先輩はそんな人じゃない。悪く言わないで。」
「お前、その先輩が好きなのか?」
「だから好きじゃなくて憧れなの。」
「好きと憧れってどう違うのか?」
「それは分からない。もうこの話はいいでしょ。そうだ、優斗。頭を撫でられるのは効果抜群だよ、気になる子がいたらやってみなよ。」
「悪い先輩かもしれないから気を付けろよ。」
最後の言葉は聞き流しているのか全く触れず、この会話は終了した。
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