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途中、優斗は近くのカフェにバイトの偵察で寄っていくというので駅で別れることになった。
「授業の時間が違うから別々で登校だし、帰りも別々だな。選択授業の時に一緒に受けるぐらいだけになるな。」
「そうだね。選択授業は4人で受けようね。バイト決まったら教えて。」「おう、また明日から頑張ろうな。」
「優斗もね。それじゃ。」
「今日はお疲れさん、じゃぁな。」
そういうと頭をぽんぽんとして、カフェの方に向かって歩いて行った。
まさかの頭ぽんぽんに静かだった心臓が暴れる。
一日に2回も頭を触られることがこの先の人生であるのだろうかと思いながら、何故心臓がこんなことになっているのか分からなかった。
優斗の後ろ姿がいつもよりカッコよく見えたのも不思議だった。
優斗は特に意味のない頭ぽんぽんだという事は分かっているが、こんな行動をしたことがなかったので驚いている。
非日常だった一日だったから、優斗も頭が混乱してるに違いないと結論付けて、私も家に向かった。
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