80人が本棚に入れています
本棚に追加
/91ページ
タカオカさんがTwitterのタイムラインに現れるたび、心がほんのり暖かくなった。
フォローを外して拒否したのに、気にかけてくれていてさり気なく現れる。
共通のフォロワーさんの平原由貴社長のツイートが興味深くて、いいねを連続してつけていた時のこと。
急にタカオカさんが平原社長にリプライを送り、やりとりを始めた。
普段タカオカさんと平原社長はあまり絡むイメージがなかったから、突然だった。
やりとりが少しぎこちなくて、平原社長は戸惑っているようにも見えた。
私にも2200人を超えるフォロワーさんがいるから、他の人達と比べるとやっぱりタカオカさんの動きは不自然で、私を意識しているような気がした。
偶然にしては、あまりに回数が多すぎる。そう思うと胸の中がほんわりと暖まった。
私のいいね欄をきっと見てくれているんだろうな。そう思って、私もタカオカさんのいいね欄を見に行ってみた。
“そばにいてくれる人を、大事な人を、大切にするのです。離れてしまってから後悔したって遅いのです。もう2度とその人は戻らないかもしれません”
タカオカさんがこのツイートにいいねをした形跡があって、目を奪われた。
これは流石に考えすぎかもしれない。いや、でも。
基本、ポジティブで明るいツイートにいいねをつけるタカオカさんの趣味を思うと、このツイートに共感していたというだけで嬉しかった。
最初のコメントを投稿しよう!