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ペチャペチャと気持ちの悪い音が部屋を支配する。
「ふっ···あっ」
父さんが悦楽の声と表情を浮かべ、その子の髪の毛を掴みだした。
それと同時にその子は苦しみだし、手の平を父さんに押し付け抵抗する。
しかし、父さんはさらに髪を強く掴み自分の方に強く押し付けていた。
気持ち悪い。
僕は口元に手を当てる。
父さんは暫くするとその子を床へ投げつけた。その子はごぼごぼと苦しそうに床に吐き出し、その様子を見てまた、嬉しそうに笑う。
「何吐いてるんだ。奴隷の分際で。自覚が足りないようだな」
そう冷たく言うと、Yシャツの袖を捲りながら部屋の端にある机まで行き、カッターナイフと細長いタオルを取り出した。
カチカチと刃を出しながらその子に近づいて行く。
僕の口元に当てた手は小さく震えていた。
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