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その子の顔は涙と鼻水、汗でぐちゃぐちゃになり、ぼっーと床の一点を見つめていた。
「何、ぼっーとしているんだ」
そういうと父さんは足の指先でその子の脚を乱暴に開かせ、背中の上に被さるように乗り性器をその子の足と足の間に入れた。
その子は目をギュッと閉じ、手には力拳ができている。
父さんはハァハァと息を荒げながら、肘をつき、一定のリズムで腰を動かし始めた。
肉と肉があたる音が僕の鼓膜に突き刺さる。
「くっ···っ」
その動きと音の早さが増すと父さんは苦しそうな声を上げ、次第にその横顔がより気持ち悪いものに変化する。
「うっ····」
その声を上げた瞬間、父さんの身体は痙攣し動きが停止する。
その父さんは世界で一番間抜けで気持ち悪い有機物だ。
暫くその子の上に覆い被さりながらぼっーとしていた。そして、大きく息を吸うとゆっくりと自分の身体を起こす。Yシャツの胸付近はその子の血で真っ赤に染まっていた。
その子は横を向きうつ伏せになりながら、またぼっーと床の一点を見つめていた。
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