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シャワーを浴びながら、
私は放心状態となった。
--たっくん、何に怒ってるんだろう...
私がわがまますぎたから怒っちゃったのかな...
私、無茶ばかり言ってたかも知れない...
グスン...
私は、またサングラスが必要になった。
必死に涙を堪えて、シャワーを止め、浴室から出てバスタオルで身体を拭いていると
たっくんがだれかと楽しそうに電話で話してる声が聞こえてきた。
「ははは、そーなんだ」
「はは、へぇ、そーなんだぁ」
そこにはいつもの優男のたっくんがいた。
私にはあんな優しく話してくれないのに...
私にもあんな風に優しく話してほしい。
私は胸の奥がぎゅっとなった。
「わかった、レイカの好きにしな」
--え!?今レイカって言った?レイカの好きにしな、まさかの浮気?え?だから?だから冷たいの?
別れたかったって...こと...........
私は身体に巻いていたバスタオルを持つことすら出来なくなった。
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