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--目の前の人は、もうたっくんじゃない。でも、でも、もしかして、私めちゃ愛されてる...
私は胸の支えがふわっと取れたようだった。
「君のスマホを見た日、俺はもしかしたら本当の俺でも君は受け入れてくれるんじゃないかと思ったんだ。
君が優しい男か冷酷な男かどちらが好きなのかは分からない。
でも俺は、本当の自分で君を好きでいたい、本当の自分を君に好きでいて欲しい」
「急に冷たい態度をして悪かった...」
そう言ってたっくんは私の目を見てくれた。
やっぱり口調はいつもと違う。
だけど、目の前の男の人の目元が少しだけ、私の知ってるたっくんに戻っていた。
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