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「たっくんとまた一緒にいれるってことだよね⁉︎一緒にいて良いんだよね⁉︎」
たっくんは、照れ臭そうにうなづいた。
--メールすぐ返してくれなくても、つれない返事されてもいい。たまに優しいくらいの方がその優しさが身に染みることもあるよね。
「よかった...たっくんがたっくんじゃなくなってしまったと思って、でもやっぱりたっくんが好きで好きで、でももうたっくんは私のこと好きじゃないんだって思って...でも、でも、
私はたっくんが好き!」
私は目を潤ませながらたっくんを見上げた。
たっくんは私の濡れてる頭をぐちゃぐちゃとした。
「やだ、やめてよ!」
私はそう言いながらも、前よりちょっと乱暴だけどまたこうやってたっくんと戯れ合うことができて幸せだった。
「もうひとつだけ...」
「なに?」
「のぞちゃんは、悪気はないんだろうけど、
知らず知らずのうちに男を誘う」
たっくんは真顔で言った。
「...は?」
「だめだよ、ハルトのところに1人でいっちゃ」
たっくんは真顔で私を見つめた。
--やっぱり目の前の人はたっくんじゃない...スパイだ。
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