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「たっくん...ちなみにその...」
私はたっくんを抱きしめていた腕をそっと離した。
「なんだよ」
「レイカ...って、だれ?」
真面目な表情で目を見開いて聞いた。
「あー、俺の妹だよ。同じ大学なの言ってなかったっけ?宅飲みの時にいたろ?強そうで冷酷そうな女がよ」
「妹?さん...」
私は、ひとり全身黒づくめで手にトゲトゲのバングルをたくさんつけた黒髪ロングヘアのメタルバンド系女子がいたのを思い出した。
「あいつも割と冷酷だ。血筋なんだな」
私は妙に納得した。
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