心の覚悟

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心の覚悟

ソラと、話したい。 ソラは、3人一緒にいたいって言ってくれた。私たちのこともチョッピリ気づいていた。 私はずっとミサキの傍にいた。今までが近すぎて、今は遠すぎるから、逆にわかんなくなっちゃう。 でも、ソラは今の私とミサキをわかってくれてる気がする。 私だけじゃどうしようもない。ここで頼っちゃうのは、まだまだかもしれない。でも、せめて、頼る勇気くらいは出したい。 「ソラ、放課後用事あったりする?」 「うーん、部活見よっかなって。でも、心優先だよ!」 「ありがと、一緒に駅前で新作クレープ食べよ。ちょっと話したいことがあるんだ。」 「おっ、流石こころさま!いいエスコートだねぇ!」 ソラがおどけて言った。 カミジョーが黒板に数式を書いている。 横目で眺めると、ソラが寝ている。 部活のこと、昨日のこと、私の思いをノートに書き出して、整理してみる。 ...ミサキは、私と同じなのかもしれない。私がカラオケで歌って、バイトして、のんびりと日々を過ごすように、ミサキも塾に行って、合間にカラオケで歌ってるだけなのかな。ただ、ミサキにとっては遊んでいるつもりだけど、私からみたら歌にまっすぐ向かい合ってるように見えるのかも。 もしそうだったら、何の問題もないのかもしれない。また3人で一緒に... ううん、違う。私はミサキと一緒に歌いたくて、部活をやっていた。ソラとお互い励ましながら、日々を楽しんでた。今は、のんびりしてるだけだ。 ミサキのため息、あれは私と同じ思いだと信じたい。
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