3人が本棚に入れています
本棚に追加
心の覚悟
ソラと、話したい。
ソラは、3人一緒にいたいって言ってくれた。私たちのこともチョッピリ気づいていた。
私はずっとミサキの傍にいた。今までが近すぎて、今は遠すぎるから、逆にわかんなくなっちゃう。
でも、ソラは今の私とミサキをわかってくれてる気がする。
私だけじゃどうしようもない。ここで頼っちゃうのは、まだまだかもしれない。でも、せめて、頼る勇気くらいは出したい。
「ソラ、放課後用事あったりする?」
「うーん、部活見よっかなって。でも、心優先だよ!」
「ありがと、一緒に駅前で新作クレープ食べよ。ちょっと話したいことがあるんだ。」
「おっ、流石こころさま!いいエスコートだねぇ!」
ソラがおどけて言った。
カミジョーが黒板に数式を書いている。
横目で眺めると、ソラが寝ている。
部活のこと、昨日のこと、私の思いをノートに書き出して、整理してみる。
...ミサキは、私と同じなのかもしれない。私がカラオケで歌って、バイトして、のんびりと日々を過ごすように、ミサキも塾に行って、合間にカラオケで歌ってるだけなのかな。ただ、ミサキにとっては遊んでいるつもりだけど、私からみたら歌にまっすぐ向かい合ってるように見えるのかも。
もしそうだったら、何の問題もないのかもしれない。また3人で一緒に...
ううん、違う。私はミサキと一緒に歌いたくて、部活をやっていた。ソラとお互い励ましながら、日々を楽しんでた。今は、のんびりしてるだけだ。
ミサキのため息、あれは私と同じ思いだと信じたい。
最初のコメントを投稿しよう!