ミサキとの再会

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背筋を伸ばして整った歩き方、長い髪。グループを組んでダラダラ歩く女子高生の中だと、少し目立つ。 ミサキだ。 なんでこっち側にいるんだろう。電車通学だからこっち側に来ることないよね。 クレープかな?うーん。ミサキに限って。 「ねね、」 「ん?」 平然を装って答える。ソラも気づいたんだろう。 「あれってもしかして美咲ちゃんじゃない?あたり?」 「うん、一緒の高校だよ。」 「え~!私初耳!早く言ってよ~!挨拶したかったのに!」 そう言ってソラはミサキの方にテテッと駆け出す。 あ、ヤバい。まだ何も説明してないのに...。 「美咲ちゃん!だーれだ?」 ミサキは踵を返す。少し驚いた顔だ。視線がソラ、私へと動いて、またソラへと戻る。 「もしかして、宙?」 「ピンポンピンポーン!」 少し遅れて会話に混ざる。 「ミサキ、偶然だね。」 「宙、久しぶりだね。今日は遊びに来たの?」 「ううん、今日転校してきた~!これからもよろしく!ピース!」 ソラの決めポーズ、ピースだ。可愛いなぁ。 「そっか、まさかとは思ったけど、うちの制服だよね。また一緒になれるんだね。」 「そだよ~!制服似合ってる?」 「大丈夫、似合ってるよ。」 「あれ、そういえば美咲ちゃんも心も合唱部じゃないの?今日は休みなの?」 唐突だった。でも、ミサキはまるで質問されることがわかっていたかのように答えてくれた。 「私も心も合唱部だったんだけど、今は辞めたの。ちょっと人間関係で色々あってね。」
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