第2話 新たな始まり

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職業と名前自体は、お決まりの”ステータス”とやらで確認は出来たものの・・・現状の把握ができてない、俺 (イタッ・・・!うわ・・一気に記憶が戻って来た!) 前世の俺と今世の俺の記憶が戻って来たのは嬉しいが・・一気に詰め込みすぎだろ! 少しづつ記憶がクリアになっていく行くうちに、俺は色々な事を理解し始めた ああ・・・なるほどね。彼なら、まさしく俺の”転生先に打ってつけ”だろうよとひとりごちた なぜなら恐ろしいくらい”家族構成”も、それから”境遇”も似ていたのである ひとつ違う点があるとすればそれはーーーーーーーーーーー 死因である。 彼は弟に仮死状態にされる薬を飲まされそのまま、この家に放置されたのである そんなこの体の持ち主である”シオン”はと言うと、俺と引き換えに彼もまたどこかの異世界に転生したそうだ そうでなくては俺が彼を殺した事になってしまう・・ 正直それは後味が悪いし、冗談ではない そうして、新しい俺はこの日まさしく”誕生”したのである だがしかし、おめでとう!等と単純に喜んでいられない
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