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コンビニアルバイト編②
同じ仕事内容で同じ店だというのに
昼と夜ではコンビニの客層はガラリと変わる。
昼間は学生や主婦なども多いのが、
夜は若者・夜間の労働者、そして泥酔者…。
とにかく、いろんな人がやってくる。
これから仕事なのぉ~と言いながら、
栄養ドリンクを購入するキャバ嬢あり、
明らかに夜行性と思われる
「引きこもり」のような輩…。
(僕とあまり変わらないような気もするが)
仕事帰りのサラリーマンに、
ちょっと強面なお兄さんたち。
(ヤクザ…さん??)
昼間よりあまり忙しくないのもあって、
僕はついつい人間ウォッチングを
繰り返してしまっていた。
そんな中、「彼女」が店に入ってきた。
明るめの茶髪に、ボディコンシャスな服。
小柄ながら、素晴らしいスタイルと美しい足…。
小さくて整った顔。
モデル…?いや、それにしては
ちょっと背が低いかな??
彼女は落ち着かない様子で、
辺りをきょろきょろと見回している。
なんだか…ひどく怯えているようだった。
奥の生活雑貨コーナーで
ストッキングを手に取った彼女は、
足早にカウンターにやってきた。
「480円です」
僕の言葉にうつむき加減でお金を取り出し、
僕に渡そうとしたその瞬間、
彼女の顔が大きく歪んだ。
「????」
すると突然、目の前の彼女の姿が消えた…!?
と思ったその瞬間、僕の膝付近に
何やら異物?が…
誰かが…僕の足にしがみついている…!?
思わず下を向くと、
あの彼女が決死の形相で僕の足にしがみついていた。
思いっきり彼女の胸の谷間が
僕の目に飛び込んでくる(あわわわわ~~~~)
「なっ…何を…」
「声を立てないで…!!!」
「は…????」
「助けて…助けて下さい…お願い…」
彼女の瞳から大粒の涙がこぼれ落ちる。
え?え????
「しばらくこのままで…」
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