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  「じゃあ……デートから始めませんか」 「でででデート……!」 「動物園でも水族館でも映画でもアラタの好きなとこに行って、美味しいご飯食べて、あ、ご飯の前にショッピングとかしちゃったりはどーですか」  一晩限りの相手を漁りに行くモトムじゃなく、俺の為だけにオシャレして出掛けてくれたら俺も嬉しい気がして来た。 「ややややっぱりイキナリ親子でいいわ……」 「もう遅い。スイッチ入れたあなたが悪い。俺らは今から恋人同士の時間を満喫するんです」 「なんで敬語なんだああああ」 「その方がエロい気がするから♡」  アラタの人生はまだ折り返し地点。残りはすべて俺のもの。 『カラダ、慰めてあげます』  そんなフレーズで始まった関係だけど先は長い。俺の有意義な時間は続く。  そして─────  なんらかの形で俺のアラタ監視活動も継続されるだろう。 侘助。 end.
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