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頭上からの声と神様の機嫌
「これ以上の不運なんてあるかっ!」
私は負けじと唐突な声の主に言い返す。
「それがあるんだなぁ」
「てかあんた誰!?」
やっと我に帰り、正体を聞くもはぐらかされてしまった。
「僕の事はいい。それより君、今そこで転んだね?」
「そ、そうですけど。」
声の主はさも真面目な声でいった。
「ここの道はね、転ぶと何か事件に巻き込まれちゃうんだよ。」
私はポカンと口を開けた。
頭上の真面目な声にだんだん可笑しくなり、笑い出す。
「何言ってんのwww」
「本当のことだよ?」
怒った口調で言い返す声が辺りに響く。
「てか、あんたなんで顔見せないのよ。」
「え、だって…」
唐突に口籠もったそいつに私は言ってしまった。
「どんな顔しててもビビらないから!」
「本当に?」
「本当に。」
そう言った瞬間上から何かが落ちてきた。
その白い塊は私の顔面にクリーンヒット!
やっぱり運が無いんだと再認識して塊の飛んでいった方を見ると…
そこには、半人間がいた。
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