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「なっ…何これー!!!」
目の前に立っていたのは山吹色の和服を着た少年だった。
年は12〜14歳程で、茶色がかった髪に同じ色をした目。
髪型は少し長めのマッシュヘアーとでも言ったところか。
しかし、私が驚いたのはそこではない。
「な、何その尻尾!?」
「ほら、ビビってるじゃん。」
そうボソッと言った少年の言葉なんて気にも留めず、私の頭の中は一つの事だけでいっぱいだった。
「かっ…」
「か?」
「可愛いっ!!!」
「は、はぁ!?」
そう言った途端、少年の顔が真っ赤に染まった。
それを隠すかのようにそいつは顔を背けた。
その姿もまた可愛らしく、私が写真を撮ろうと携帯を取り出した瞬間、ポワワワンとなんとも奇妙な音がした。
「は?」
いつの間にか辺りには煙に包まれ、
私の視界は煙で阻まれた…というか、煙が目に入ってきた。
「ちょ…目がっ」
あまりの痛さに涙が出てきた。手の甲で涙を拭うとそこには…
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