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「…ただでさえ真咲とこんなエロい事してんの、まだ信じらんねえのに」
「…っ、」
もう既に恥ずかしくて死にそうだというのに、更に羞恥を煽るような事を言ってくる。勘弁してほしいのは私の方だ。
そうは思っても、もう言葉を紡ぐ事は不可能だった。
「あ…っ、瞬…っ」
「…ん。俺ももう限界」
懇願するように見つめれば、瞬も切なげに眉を顰めて私の目尻に滲む涙をペロリと舌で舐め取った。
ゆらゆらと揺れていた私の腰をガシリと掴んで固定しては、今まで以上に激しく腰を打ち付ける。
肌と肌がぶつかる音と私の嬌声、そして瞬の呼吸音が混ざり合う。
この空間に噎せ返るほどに立ち込めている甘い空気を互いの身体の中に充満させながら、夜の色を探り合い、熱いほどの体温と掛け替えのない想いを共有した。
「っ、」
私の中で弾けた瞬の熱を感じながら、初めての相手が瞬でよかったと、心の底からそう思った。
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