4人が本棚に入れています
本棚に追加
「こんな私ですが、よろしくお願いします。
優吏さん大丈夫です。
寒くて手が冷たいけれど、私は生きています。」
と陽乃さんは、少し涙を浮かべながらプロポーズを受け入れてくれた。
僕はとてもほっとして陽乃さんの体を抱きしめると、陽乃さんの体はほんのりと温かかった。
その時、
(優吏、私の分まで幸せになってね!)
と僕は誰かに語りかけられたけれど、その声は奏海の声のように感じた。
僕は陽乃さんに、
「今奏海から、私の分まで幸せになってほしいと言われたような気がするよ!」
と正直に話した。
「奏海との思い出が忘れられない僕だけれど、陽乃さんはそれでもいいのかな?」
すると僕の話に陽乃さんが、
「過去は消せません。
奏海さんとの思い出を無理に忘れる必要はないですよ!
奏海さんとの思い出も大切にしてください。
でも私との思い出も、これからいっぱい作ってくださいね!」
と温かい言葉をかけてくれた。
この日の陽乃さんと僕は、明るい2人の将来について語り合った。
まるで時間が止まったかのように、2人の時間は終わることなく永遠に続いた。
最初のコメントを投稿しよう!