夏目漱石 「こころ」

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夏目漱石 「こころ」

この小説には大学生の「私(主人公)」と、妻帯者の先生が登場します。先生は過去の出来事が原因で、誰に対しても心の扉を閉ざしてしまいます。奥さんにすら心を許せず、世捨て人のように先生は生きています。そんな先生の心の扉を「私」は自ら開けようとして、先生の人生を知ることになります。  先生の人生を通して、人の善悪・人間関係・愛について考えさせられる小説です。  BL的お薦め理由は、「私」が先生に恋をしていると思えるような場面がたくさんあることです。好きだからこその行動、先生に対する切ない心情や純粋でまっすぐな気持ちが語られています。  先生の方でもそんな「私」の気持ちに気がついていて、お互いを深く思い合ってる様子が見られます。  二十銭など時代を感じる言葉もありますが、読みやすいです。青空文庫などのサイトで無料で読めます。有名な名作ですし、もし良かったら読んでみて下さい。
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