落語 「貧乏神」

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落語 「貧乏神」

📖嫁に逃げられた男と、その男に取り憑いている貧乏神のお話です。この男、取り憑いている貧乏神を働かせて自分は働かないぐーたらの極みのような男なのですが、なんだか憎めない感じのある男です。 貧乏神の描写に「きちゃないお爺さん」とあるのですが、そこはBL眼と妄想でボロを着た苦労性お兄さんくらいでどうぞ! 途端に、そこはかとなくBL的な匂いが漂ってくると思います。 上方落語なのかな? はんなりな関西弁(京都弁なのかな?)がまた何かのツボを押します。 こちら、ネットを検索すると無料で読めます。私は「桂枝雀の噺、「貧乏神」」というのを読みましたが、他の方のもあるでしょう。大筋は変わらないと思うので、お好きな物で。 【感想】 ~笹ノ間せつら~ 1⃣好きなキャラクター  貧乏神の貧ちゃん 2⃣好きな場面  貧ちゃんが夕日を見て、「良い夕焼けだなあ。明日も天気が良いだろう。洗濯物がよく乾く」と話す場面が良いです。  貧ちゃんは神様なのに、洗濯をすることで住人のためにお金を稼いでいます。住人にしてやられていると思うだけなら、この言葉は出て来ないと思います。  夕焼けを楽しむ余裕があり、住人のためにお金を稼いであげられることに喜びを感じている様子が良いです。 3⃣一推しポイント  神様なのに住人につくす貧ちゃんの優しさ良いです。 4⃣その他ひとこと  落語という分野でBLを感じる日が来るとは思いませんでした。相手を思いやる気持ちというのは、どの分野でも共通で尊いですね。
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