毒妹の母は元文学少女

1/1
前へ
/111ページ
次へ

毒妹の母は元文学少女

ケアマネさんと介護士さんと面談したときの話。 ボケ母の話題になり、お母さまは詩人でいらっしゃるんですね、と言われ。 ボケ母は、若かりし日は文学少女で、父が亡くなったあと一時期マジで小説家を目指しており、認知症になる前は俳句に命をかけていた。 好きなのは純文学と古文。源氏物語などは原文のままで読むほどで、俳句も、けり とか らし とか、意味不明な古い表現をつかいまくった大変に格調高いものだった。 今でも訪問介護の方に、自分の俳句が載っている本のカバー(中身がないが認知症なので気にしない)を見せてくれるという、ほっこり情報もいただいた。 そんなボケ母は、団体行動が苦手でひとりで静かに過ごすのが好き、なのでデイサービスは完全拒否で、ホームで相部屋とか絶対無理っぽく、ゆえに在宅介護のみになっている。もう、アーティスト気質で、難しいんですよ~とか話していたら、ふいに、 「**さん(毒妹)も、何かなさってるんですか?」 と聞かれ…。 「え ええ あ あの 趣味で 文章とか書いたりして・・・(にっこり)」 ここの文章だよ!!(汗!!)
/111ページ

最初のコメントを投稿しよう!

41人が本棚に入れています
本棚に追加