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出鼻はこんな風にくじかれた
姉2は入院してなかった!!
あああ そうだよね そーうまくいくわけないよね。
毒妹の作戦は、もろくも崩れ去った。
以下、毒妹の作戦。
姉2:
「うわー すごいキレイな景色! こんなところでのんびりできるなんて、ウツになってよかったー 介護もしなくていいし♪ ラッキー♪」
「え グループカウンセリング って受けなきゃいけないんですか? 人、苦手なんですけど。」
「なんで人前で、こんなこと言わなきゃいけないんですか!!(怒)」
「(しくしく泣く)昔っから次女で損ばっかりしてるんですううう」
「あんたなんかに、あたしの気持ちなんてわかるはずない!!(怒)」
「(しくしく泣く)あたしは悪くないのに…」
「なんであたしばっかり、こんな目にー!(怒)」
…と日々繰り返してるうちに、自分がおかしいことに気づく。
…あまり反省はしてないけど、ちょっとだけ自分を見つめなおしたところで退院。「いろんな人と出会って大変なこともあったけど、あたし一皮むけたかも♪」
毒妹としては多くを望んではいけない。いいかげん自分の価値観ずれてることに気づけばそれでよしとする。
ボケ母:
「あら? 今日は(姉2)はいないの? 仕事なの? ちゃんと帰ってこれるかしらねえええ」×入院日数
毒妹:
「は~」(解放感) 「たまにはボケ母の様子を、姉2に内緒で見に行こう。介護士さんからの好感度も上がるし、姉2に攻撃されたときに実は母の面倒見てたんだよ~んというジョーカー使えるし」
これらの作戦がパーだ。
しかも、入院に伴うグループカウンセリングとやらで、姉2はプライドをずたずたにされて、しかも最も苦手な他人との集団生活させられて、これまでがいかにぬるま湯生活だったのかを思い知らせる絶好の機会を失ったわけで。
毒妹は心底あわてた。
入院しなかった理由は明確。
「母が気になって気になって、入院する方がストレスになるんですううう」(手が震えていたらしい)
してくれ、入院!!
毒妹が支えるから!!
結局家に帰ってどうなったかというと。
電話して聞いた。
つづく
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