カタオモイ

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次の日は晴れていたが佐々木は来なかった。 次の日も次の日も… いくら待っても佐々木は来なかった ずっと佐々木が来ない日は続いた 1週間ぐらいしてやっと佐々木は屋上に来た 佐々木「ずっと来れなくてごめんね」    「実は私、橘くんと付き合うことになったの」    「だから、もうここには来れない」    「そのことを言うために今日来たんだ!」    「ねぇ、高津くん!歌うの絶対やめないでね!」    「高津くんが歌う歌は人の心に響くから。」  「分かった」 佐々木は屋上から出て行った その時、俺はやっと気がついた 何で俺は気づかなかったんだ 佐々木のことが"好き"なんだと。 いや、気づかなかったんじゃない 気づきたくなかったんだ 佐々木が橘のことを見ていて好きだと知った時、俺は失恋がしたくなく佐々木のことを好きだってことを認めたくなかったんだ。 あの時、好きだって認めたら何かが変わったのだろうか。
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