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「申し訳ありませんでした。」
そして、今に至るというわけだ。
周りは全員人相のわる…いや、怖い顔した人達で、
たった一人お兄さんだけは何だか良いことでもあったのかと聞きたくなるような調子でニコニコしていた。
その沈黙を破るかのように玄関から声がした。
「たっだいまぁ！」
パァッと明るくなる空気と混乱する私。
私がキョロキョロと辺りを見回している間にスパーンと襖が開けられ、華麗な女の人が部屋に入ってきた。
「姉さん！」
お兄さんがそう呼ぶ。
女の人はぱっと見普通のOLだったが、頭についた雨の残りの水滴が顔の端麗さを強調していた。
「シュークリーム買ってきたよ〜！」
その声に場の怖い顔した人が怖い顔した人じゃなくなった。
す、すげぇ。
と思ったのも束の間、私は女の人にビシッと指を刺された。
「で、この子は誰？」
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