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という一ヶ月後前のWEB会議の一部始終をZoomでレコーディングした動画ファイルを、僕らは画面共有してオンラインで視聴していた。
Zoomの画面共有機能を使って。
前回のオンライン会議から一ヶ月たった。
頭を捻ったが次に執筆する記事の良いネタは思い浮かばなかった。
そこで僕が提案したのだ。
『前回のZoom会議の内容、面白かったから、あれをほぼそのまま書き起こせば良いんじゃないかな? 恩来院くん!?』
神様が遣わした精霊みたいに美しい恩来院精霊さんは、画面越しにその綺麗な眉を顰めたが、「まずは確認しましょう」と言った。
そこから一ヶ月前のZoomレコーディングを取り出してオンライン動画鑑賞会とあいなったわけだ。
それでオンライン再生した動画が、以上の通りだったのである。
「――先生には敵いませんね。分かりました、これでいきましょう!」
「そうだね。これは僕ら人生においての思い出深いオンライン会議になるだろうからね!」
前回の会議を動画で見直す。
でもその内容は、前回の会議時点とは、また随分と異なって感じられた。
どんなものでも文脈や背景が異なれば見え方は異なる。
意味も変わる。
先月から今月にかけて、ひとつだけ大きく変わったことがある。
それは僕と恩来院さんの関係だ。
前回の会議でお互いがどストライクだと認識した僕らは、程なくオンラインで付き合い始めた。付き合うというのは、男女関係の意味でだ。
話はとんとん拍子に進み、来月のはオンラインで婚姻届も出す予定だ。
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