ときめき

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 久しぶりに自宅で過ごした週末は、めちゃくちゃつまらなかった。体はゆっくり休めたのだが、心の方が全然だったから。  起きていれば恭介さんのことを考えてしまうし、考えてしまえば、どうせ妹扱いだと凹んでしまう。  厄介な自分だ。  そんな時に美保から入った連絡で、来週の金曜に女子会があったのを思い出した。もちろん利里亜と花乃も来るそうだ。  そもそも今回は、あの二人の鼻を明かしてやるための集まりなわけで、当然恭介さんにも参加してもらうよう言っておけ、と言われていたのにうっかり忘れていた。  でも、それを言うのは気が重い。  だって、いくら結婚しているとは言え、実際のところ妹としか見られていないわけだ。そうとわかって、夫のフリを続ける恭介さんを見ているのは辛い。三ヶ月でさっくり離婚するだけの関係なら演技で十分だったのに。  いつの間にか予定が狂って好きになってしまったから、結婚を継続するのも約束どおり離婚をするのも、どちらを選んでも私にとっては苦しい選択になる。  既読スルーなんてしたこともなかった美保からのメッセージに上手く答えられずにいれば、やはり親友である彼女は何かを察したようだった。  暫くしてスマホが鳴り、それで色々話した。  順番なんかぐちゃぐちゃになった話を美保はうんうんと訊いてくれて、わけのわからない感情を吐き出せた。  全部言い終える頃には不思議とすっきりした。生理三日目の夜で、心身ともに大分復活して来たのもあったと思う。
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