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マリッジピンク2
離婚契約を解消した私たちは、先日互いの実家へ行ってきた。
適当にしていた部分をちゃんとすることにしたのだ。
うちの両親、特に母は、恭介さんの見た目も然ることながら中身の落ち着きっぷりに感心しきりだった。
「こんなに落ち着いた素敵な人がひなたの旦那様になってくれたなんて!」と。
まあ、想定内。
多少何か言いたいこともあるのかなと思っていた父も、特には何も言わず祝福してくれ、恭介さんに頭を下げてくれたのを見たら、なんだかジーンときてしまった。
それより問題は、恭介さんのご両親に会うというプレッシャーに私が耐えられるのかという方だったのだが、これが意外と上手くいったと言うか、なぜか浅井家の人々には気に入ってもらえたのだから幸運だった。
通されたリビングにお茶やお菓子を運んで来てくれたのが強面の義父だったのには若干驚かされたが、恭介さんが私といても苦痛に感じないでくれる理由がわかったような気がした。義母も終始笑顔でいてくれたおかげで打ち解けることが出来たし。
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