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(※)
俺達は一旦、宿に戻った。
「ダメだ」
「……触らないで、下さい…ッ!」
立ち上がろうとした体に待て、と触れようとした手を、弱弱しい力ではたかれる。
それでも、俺はその手をしっかりと掴み返し、離さない。
「どこに行くつもりだ。」
「いい、から、離して、下さい…」
「悪いがそれは出来ない。…今出るのは危険だ。」
「そんなの、ッ…関係ない、です、から。僕、一人で、どうにか、な――「ならない。その立っているのがやっとの体で何ができると思ってるんだ。」
「ッ…、」
「自棄になるな。辛いなら吐き出せ。苦しいなら言え。」
「…辛いことなんか、ないです。…苦しいことも、ないです。なにも、なにもっ――?!なにす、んぁッ!」
掴んだままの手を強く引き、床に押し倒した。
下腹部の熱を持ったソレを服の上からトントンとつつく。
「本当はするつもりはなかったが……。
お前に盛られた薬の効果は、あと一時間程で解けるだろうとミリアが言っていた。だが、早めに治す方法もあるそうだ。それがなにか、わかるか?」
「……なに、を、…言って…アッ」
「無理矢理集められたこの欲を吐き出せば、熱は収まるそうだ。」
「ま、さか…ひっ、!ん、ぁ、ぁ、やめ、止まって…ぇ…ッ」
アルフレイドの下着の中に手を入れ、先走りの垂れたソレに触れた。
シュッシュ、と上から下へ、自分の知ったやり方でアルフレイドのソレを扱く。
「ん、んんッ…ぁ、んぁぁ、イ、く…ぅ!!!!」
アルフレイドの声と共に、俺の手の中にドロリとした白濁の液体が放たれた。
「少しは楽に……、眠ってしまったか。」
軽く手を拭き、アルフレイドの方を見ると、すぅーすぅー、と寝息を立てていた。
俺はアルフレイドの汚れた服を脱がせ、代わりに自分の出来るだけ綺麗でアルフレイドに合いそうな服を着せると、アルフレイドを持ち上げベッドの上に優しく寝かせて、静かに部屋を出た。
「―――それで、出て行こうとしたアルフレイド君をレオンは引き留めて、そのまま色々やっちゃったの?!あなたバカなの?てかアホ?本当に勇者なの???」
「レオンさんよぉ、それはさすがにやべえって。」
「…俺だって、する気はなかった。」
「それをした後に言ったって意味ないでしょ!この強姦魔!」
「ごうかっ…!?…ミリア、お前最近俺に当たりが強くないか?」
「レオンが馬鹿なことするからでしょ!!」
「うっ…。」
何も言えなくなった俺を見て、ミリアははぁ、と溜息をつく。
「それで、これからどうするの?」
「あいつ次第だ。俺達についてくるというのなら、俺はもちろん連れていくつもりだが。」
「賛成。あんな可愛い子一人にしたら危険だし。」
「俺は、レオンとミリアがそれでいいなら全然いいぜ。レオンが言うなら、いい子なんだろうしな。」
三人はそこで話を終えると、それぞれの部屋へと戻った。
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