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6/13で仮押さえしてあって、4ヶ月前が企画書の提出期限。運良く2/13が土曜日だから、締切は2/15の月曜日に延長。
ということで、休日出勤なう。雄貴さんも、結ちゃん一人にやらせてらんれねーよとか言って来てくれた。
なのに、まだ完成してない。既にライブを開催している他バンドのやり方は、気が付く度にチェックしてデータを集めてたんだけど、いざ開催するとなるとほんとに細かいところまで詰めなきゃいけなくて。
現場では、スタッフ同士インカムで連絡を取り合うようになってるとはいえ、考えられる事態は全て想定して準備しておかなきゃ。でないと、何か起きたらタイムスケジュールが押してしまう。ライブは時間との戦いだ。
特にこの状況下、20時には会場から客さんを出さなきゃいけない。慣れない入場でトラブルがあったりして時間が押せば、削るのはライブということにもなりかねない。それだけは、やっぱり避けたい。
「結ちゃん」
「はい?」
雄貴さんに呼ばれて、隣を見る。雄貴さんはげっそりした表情でレポート用紙に書き付けたメモを私の前に差し出す。
「もうわからん。いっぺんチェックしてもらえねーか」
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