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世界中の森を旅してきた。 そんな僕が最も「帰りたい」と思う森はあの「魔女の森」だろう。 もう一度だけでいいと 何度も森に入った。 夢だったのかと違う森にも挑んだ。 だが もう残っているのは雪の無い地域の森のみ。 それとも君は魔女なのだから 雪の無い森を雪で隠し あらゆるものから身を隠していたのか。 君の森の事は誰にも言うつもりはない。 僕だけの秘密だからだ。 君の甘い    が 他のものにも味わう事ができるなど 考えたくもないからね。 しかし僕は 見せびらかしたくもあるんだ。 君という甘美な果実を味わった事のある男は そうはおるまいよ。 いや、いたのかどうか、考えるのは止そう。 だから 条件を付けて置いておく。 死にたい奴がこの箱を開いた時にだけ この報告書が現れるようにしておくんだ。 素敵だろう? 冥土の土産にしてもいいし、もし 奇跡が起きて 君の森に辿り着けたなら その者はきっと。 …………………………………
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