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すき、すき、だいすき!
「好きだよ」
つんつん。つんつん。
「ねえねえ、聞いてる?」
つんつん、つんつん。
「僕、君が大好きなんだ。一目惚れってやつだと思う。僕と結婚してよ、ねえねえ」
つんつん、つんつん。
「どうしてお返事くれないの……」
いくらつんつんしても、大好きなあの人は振り返ってくれない。
僕が小さいからだめなのかな。
それとも、僕の見た目が気に入らないのかな。
――でも、でもでも!僕、諦めたりしないからね!あなたが僕のことを好きになってくれるまで!
僕はそのひんやりした背中にそっと体を寄せて、アピールを続けたのだった。
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