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…………お前なあ
可愛がるだけじゃダメなんだぞ
ちゃんといいときも、悪いときも世話をしなきゃ
さくらんぼに出来るのかよ
………
……………
…………………。
｢………ん｣
目を開けると、見慣れた車内。
夢を見ていたみたいだ。
……というか。
夢の中でもお兄ちゃんに叱られてたような。
でもどんな夢かはあまり思い出せない。
……いいか。
あまり気にしないでおこう
｢……あ。桜ちゃん起きた？もうすぐつくよー｣
助手席から私を振り返るお母さん。
その言葉通り、数分もしないうちに車はツバメちゃんの家へと到着した。
｢あー、桜ちゃーん！いらっしゃい｣
玄関からツバメちゃんが飛び出してきて、迎えてくれる。
｢ツバメちゃん、久しぶりだね！｣
｢うん！春に会ったから２ヶ月くらいかな？桜ちゃん、髪伸びたね。可愛い！｣
｢えへへ、ありがとう。ツバメちゃんはなんだか大人っぽくなったね｣
ふわふわの髪に、丸い大きな目。
私より2歳年下なのに、ツバメちゃんは昔からちょっぴり大人っぽい。
｢さ、桜ちゃん入ってー！イカ玉が待ってるよー｣
｢い、いかたま……？｣
イカ玉って……
お好み焼き？
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