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「あああああ~……」
ツバメちゃん家のリビング。
そこで落ち着きなく元気に動き回るふわふわの白い毛玉。もとい、毛玉のような子猫。
ぴょこんと跳ねたり、くるんと丸くなったり、ペロペロ体をなめたり、ニイと小さく泣いたり……
動きの一つ一つがこれ以上ないくらい愛らしい。
「か、かわいい~~~~~」
今まで写真や動画で子猫は見たことがあるけれど、実物の可愛らしさはもう段違い。
一緒に来ているお父さんとお母さんも夢中で子猫を目で追っている。
「可愛い!可愛すぎる!予想の100倍可愛いよー」
「でしょう!可愛いでしょう!
……本当はあたしがずっと飼っていたかったのにー」
ツバメちゃんはプウッと頬をふくらませた。
少し離れた場所で私たちを見ているナツメさんが困ったように苦笑いをする。
その目は赤くなっていたし、さっきから何度もくしゃみを繰り返していた。
……猫アレルギー……大変そうだな。
「……でもママがアレルギーだから仕方ないんだよね。あたし、将来独り暮らしするようになったら絶対また猫ちゃん飼うんだー!」
「ツバメちゃん……」
「だからさ、桜ちゃん。この子は桜ちゃんが飼ってあげてほしい。桜ちゃんは優しいし、お家も広いし、……あとあたしも遊びにいけるし、……この子にはいいかなって思うの」
「………」
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