Nice to meet you,イカ玉

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私はお父さんたちの方を見る。 ツバメちゃんとの会話を聞いていたらしい二人は、少し神妙な表情で顔を見合わせていた。 でも、お父さんの顔は何か吹っ切れたようにも見える。 「……晴香、沢渡」 鼻をぐずぐずさせたナツメさんが、お父さんとお母さんに声をかける。 「いきなり相談しちゃってごめんね。お願いした私が言うのもなんだけど、無理しないでいいからね」 「ナツメちゃん……」 お母さんがお父さんの顔を見る。 「陸くん」とお父さんの名前を呼んだ。 お父さんはそれに応えるようにうなずく。 「……桜」 「は、はい。お父さん」 「きちんと家族として迎えてあげられるか?」 「え」 「生き物はぬいぐるみとは違うぞ。調子がいいときも、悪いときもある。それでも、どんなときでも、家族として支えてあげられるか?」 「……!うん、わかった!桜、ちゃんとするよ」 お父さんの言わんとしていることがわかり、私は大きくうなずいた。 お父さんは優しく微笑んで、今度はツバメちゃんへと目を向ける。 「……ツバメちゃん。その子、うちで飼ってもいいかな」
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