Nice to meet you,イカ玉

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ツバメちゃんはパッと明るく笑った。 「うん!あたし、桜ちゃんに飼ってもらえるのが一番安心!よろしくお願いします」 ツバメちゃんがそう言うと同時に、猫ちゃんがニャアと鳴いた。 もちろん偶然なんだけど、この子からも挨拶してくれているように思えた。 ……可愛いなあ。 「ありがとうね、晴香、沢渡」 「ううん、私たちも素敵な家族が増えて嬉しいよ」 お母さんたちがそんな会話を交わしている。 そしてふと気づいたように「そう言えば……」とツバメちゃんに向き直った。 「ツバメちゃん、猫ちゃんお名前なんていうの?」 「イカ玉!」 「いっ……?」 ツバメちゃんのそばによってきた猫ちゃん。 その子を優しくなでながらツバメちゃんは得意気に話す。 「この子、背中に茶色いぶちがあるでしょ?それがお好み焼きのソースみたいだから!それで、白いからイカ玉!可愛いでしょう?」 「………そうだね」 お母さんはにっこり笑う。 その隣でお父さんとナツメさんはちょっぴり苦笑いをしていた。 猫ちゃん……イカ玉はツバメちゃんになでられ、満足げにまたニャアと鳴いた。
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