どうなる、summer vacation

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私は浅間先輩に返信する。 「ありがとうございます。大丈夫です。私も頑張ります」 そう書いた。 すぐにピコンと通知音。 浅間先輩かな。返事早いな。 そう思って画面を見ると 「……!」 なんとビックリ。お兄ちゃんだった。 わ、わ、わ。何だろう。普段は全然LINEくれないのに。 ……いや、私たちもう彼氏彼女だし。 もしかしたら、ラブラブメールかもしれない。 今日も大好き(ハート)お休み(ハート)……みたいな? なんて、妄想しながら画面を開く、と。 『明日』 『演劇部あるか?』 それだけ。ひとこと、というかほぼ単語。 そんないつもと変わらないLINEだった。 ……まあ、そうか。 いきなりラブラブメールは来ないよね。 妄想していたものの、いざお兄ちゃんからラブラブされたら多分こわい。 『あるよ。大会近いから、これから毎日部活するよ』 と返信。 そして一息つく。 「……ふう」 演劇部の話、か。 ……お兄ちゃん。美作先輩のことで心配してるんだろうな。 部活が終わったあと、お兄ちゃんに演劇部の話し合いの結果を伝えた。 お兄ちゃんは「わかった」とうなずいた。 演劇部で決めたならそれでいいと言っていたけど、本当はどう思ったんだろう。 ピコン。 再び通知音。 お兄ちゃんから。 『じゃあ一緒に帰ろう』 『オレも生徒会の仕事あるから』 『部活終わったら生徒会室来て』 「え!」
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