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──ピコン
「……ん?」
LINEの通知だ。
誰だろ。ひかりちゃん?演劇部の連絡?
それとも……
「わっ!」
思わず声が出てしまった。
お母さんと海ちゃんがビックリした顔で私を見る。
「どうしたの、桜ちゃん?」
「あ、なんでもないよ!大丈夫」
大丈夫……だけど。ドキッとしちゃった。
だって望ちゃんからなんだもん。
付き合いだしてからも……といってもまだ数日だけど、望ちゃんからのLINEが増えたりはしていない。
以前に一緒に帰ろうと連絡してくれたときくらいだ。
だからこうしてLINEが来るとドキドキしてしまう。
なんの用事だろう。
私はなんとなく照れ臭くて、お母さんたちから隠すようにLINEを開いた。
『明日か明後日、ひまか?』
『もし空いてるなら、どっか行かないか』
「!??」
うそ!
これってあれだ。デートの誘いだ!
………だよね!?
わわわ。どうしよう。
こんないきなり誘ってくるなんて。
確かに夏休みになったらどこか行こうとは行っていたけど。
でも、こんなサプライズ予想外だ。
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