夢みる、wedding dress

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……えーと。落ち着こう。 明日か明後日……土日ってことだよね。 日曜は海ちゃんとドレス見に行くから…… 『明日なら大丈夫だよ!』 そう送る。 すぐに返事は返ってきた。 『わかった。じゃあ、明日。 どこか行きたいとこあるか?』 行きたいとこ? えー……どこだろう。 デートだよね。 定番なら遊園地とか、映画とか? でもお小遣いじゃちょっと厳しいかな。 「うーーん……」 「桜ちゃん?」 「え!」 気づくと、またお母さんと海ちゃんがこっちを不思議そうに見ていた。 どうやら唸り声が聞こえてしまったみたいだ。 「桜ちゃん、どうしたの?」 「あ、なんでもない!ちょっとLINEしてただけ」 「……そっか。……桜ちゃん、顔が赤いよ」 海ちゃんが目を細めて『ふふっ』って笑う。 どうやら見透かされているようだ。恥ずかしい……。 「……あ、あの、海ちゃん」 でも、どうせばれているなら話を聞いてもらった方がいいかも。 私は少し小さい声で海ちゃんに話しかけた。 「……なに、桜ちゃん?」 「海ちゃんってー、その……で、デートとかってどこにいくの?」 「え……」
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