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「可愛いー!」
ふれあい動物園にはたくさんの小さな動物がいた。
うさぎ、モルモット、ハムスター。それにヒヨコなどの小鳥も触れるようになっている。
「可愛いっ、すごい可愛いー!みて、望ちゃんフワフワ」
「あんまりデカイ声出すなよ。動物がビビるだろ」
そう言いながら望ちゃんはモルモットを抱き上げる。
慣れた手つき。優しい指先の動き。
モルモットも嫌がったり怯えたりする様子もなくリラックスしている。
「……望ちゃんって、イカ玉ちゃんのときも思ったけど、動物抱っこしたりするの上手だよねー。ペット飼ったことないのに」
「そうか?別に普通だろ」
言いながらモルモットを撫でる望ちゃん。
目を細め嬉しそうにモルモットを見ている。
微笑んだその顔はとても優しい。
……私にはあまり見せてくれない表情だ。
いいな、モルモットちゃん。
「……なにジロジロ見てんだよ」
「え、ご、ごめんっ。そんなつもりじゃなくて。……ただ、望ちゃん楽しそうだなーって思ったから」
「……そうか?」
望ちゃんは少し意外そうに首をかしげ、それから私を見て小さく微笑んだ。
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