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感情をあまり表に出すほうではなかった彼が、葬式の帰りに泣いた時、ルドルフは動揺した。それほどまでに、ドミノにとって仲間の死は重く、辛く、痛いものだった。
ドミノの葬式を期に、神聖夜騎士団は、皆が顔を合わせる回数がめっきり減った。
『1人の死を悲しんでいるうちに、また誰かが死んでしまうかもしれない。葬式や墓参り以外では極力会わず、犯人探しに徹しよう』
モリスの言葉は残酷でしかなかったが、それに従うしかなかった。
それ故、レックスが自ら命を絶ったと騎士団全員に知れ渡ったのは、彼が死んで1週間が経ってからだった。
斧戦士のレックスは、誰よりも仲間思いで、そして面倒見の良い優しい人だった。
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